過去数年間のメール傾向と予測から、いくつかのトピックスが浮き彫りになっています。中でも際立っているのが「パーソナライズ」と「インタラクティブメール」です。
パーソナライズ自体は目新しいものではありません。しかし、多くのマーケターが、顧客の期待するレベルのパーソナライズを実現するのに苦労しています。名前の差し込みは多く見かけますが、それだけでは十分といえません。顧客についての理解が深まるにつれて、その瞬間瞬間の顧客ニーズを捉えた固有のコンテンツになるのが理想です。
インタラクティブメールは動的メールとも呼ばれていました。その動きは、単純複雑を問わずアニメーションや、HTML5ビデオによってつけられ、メール内でアプリの体験を再現することでユーザーとのやり取りを促進させます。我々は皆、電子メールがワンタップまたはワンクリックのものであるという認識を持っていました。通常のメールであれば、ワンタップまたは、クリックによってブラウザが立ち上がり、メールからWebサイトに遷移します。またメールに戻るためにはいくつかの動作を介さなければなりません。しかしインタラクティブメールではメール内でそれを再現できるため、その不便さを乗り越えて、本当の意味でメールエンゲージメントを高めることが可能です。
メールの中でアニメーションを動かすのが難しかった時代を知っている方もいらっしゃるでしょう。インタラクティブメールは数年前から登場しており、ユーザーの驚きの反応を引き出していました。しかし、今は驚きだけでなく、目的をもって使いこなす段階に来ています。そのためには、それを機能させることのできるツールと、私たちマーケターがそれを大きなスケールで使いこなせることが必要です。それこそがパーソナライズとインタラクティブメールを用いて顧客の期待に応えることになります。
インタラクティブメールの可能性
インタラクティブメールは、パーソナライズによって顧客の心をとらえる手段です。具体的な活用イメージがわいてきましたか?まだの方もご安心ください。これからさらに説明します。
一旦、メールに集中するのをやめて、スマホ操作にフォーカスしてみてください。ある調査によると私たちは1日最大5時間をスマホ操作に費やすこともあるそうです。消費者は一般的にSNSアプリ、メッセージング、メディア、そしてゲームを使用することが多く、メールに費やす時間は限られています。私たちがインタラクティブメールに力を入れて、アプリからメールに移行すれば、メールによるコミュニケーションは今まで以上にベーシックなものになるでしょうまた、印刷広告のリッチ版としてメールが捉えられる可能性も秘めています。インタラクティブメールは、それを容易にすると同時に、新しいコンテンツ体験の実現に大きく貢献するでしょう。
モバイル上の情報の大部分は、アニメーションや動画によって画面に動きを与えていることを忘れないでください。その特性を生かしたアンケートやクイズも最近では増えています。これは、オンラインやメール上で情報収集するのには最適な手法です。場合によっては、ユーザーのプロフィールや購買履歴に応じて、高度にパーソナライズされた経験を提供することもできます。
パーソナライズされたコンテンツに対するユーザーの期待は高まり続けており、インタラクティブメールはその期待に応える重要な役割を果たすことができるのです。